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2019.4.10

「碧南海浜水族館」がリニューアルオープン!ビオトープや新展示が登場

4ヶ月間の改修期間を経て、2019年3月23日にリニューアルオープンしたばかりの「碧南海浜水族館」。ほかの水族館とはちょっと違った特色が、地域性のある展示。日本海沿岸に生息する魚や、伊勢湾・三河湾・矢作川といった地元周辺で見られる魚など、身近な生き物の生態を知ることができます。1982年に開館して以来、家族連れを中心に親しまれている水族館がどのようにリニューアルしたのか、さっそく現地をレポートします。

 

自然観察ができる、広々としたビオトープ

 

まず大きく変わったのは、屋外にビオトープができたこと。

23日のリニューアルオープン初日に開かれた式典では、オイカワ・ウシモツゴ・カワバタモロコという3種の魚が放流されました。ウシモツゴとカワバタモロコは、開館当初から保護・繁殖をしている希少淡水魚。地域によっては天然記念物にも指定されている魚なんです!今までは水族館のバックヤードで育てていましたが、保護施設もビオトープの敷地内に移動。散歩をしながら覗けるようになりました。

そのほか、ニホンイシガメの保護施設もあり、暖かくなると冬眠から目覚めて動き出すところも見られます。

ビオトープには、裸足で水に入れる小川も。放流された魚だけではなく、自然にやってきたというトンボの幼虫、ヤゴもいるんだとか。こうした生き物を探しながら、自然観察が楽しめます。

芝生広場では飲食もOKなのでお弁当を持ってくつろぐのも良さそう。今後、ビオトープでの観察会や体験イベントも開催されます。

 

大水槽の展示ディスプレイと展示魚類も新しく!

 

館内での見どころは大水槽。ディスプレイの擬岩を一新し、展示している魚の種類も変わりました。展示テーマは「伊勢湾・三河湾の海」。食卓にあがるような馴染みのある魚たちが、海の中だとどんなふうに泳いでいるのか観察できるんです。

大水槽を裏側にまわって見てみると、正面とはまた違った魚たちが。かわいいサイズのネンブツダイがたくさん泳いでいました。魚の種類によってそれぞれ好きな場所があるようです。

ちなみに、ネンブツダイはオスが口の中で卵を育てる習性があるんだそう。卵が孵化するまで、エサを食べずに過ごすんだとか!夏が近づき産卵期になると、口元をふっくらさせた姿を見られるかも。

 

じっくり観察しながら歩きたい館内

 

これまで期間限定の展示だった両生類や爬虫類も常設展示に。オオサンショウウオ、アカハライモリ、アズマヒキガエル、アオダイショウなどが見られます。三河地域周辺でオオサンショウウオが展示されている施設は珍しいとのこと。

せっかく碧南海浜水族館に来たなら、リニューアル前から変わらない展示も見逃せません。白い体の色が特徴的なドラゴンズベビー(和名:ホライモリ)は、なんと日本ではここにしか展示されていないという希少な生き物です!ヨーロッパのごく一部の洞窟に住み、クロアチアの天然記念物にも指定されるドラゴンズベビー。伝承では、ドラゴンの赤ちゃんと信じられていたそう。

展示以外に、エントランスや休憩室も一新。レストランで購入できるメニューは、バラエティ豊かな丼ものが中心に。館内には授乳室が2箇所設置されました。

館内で工作できるペーパーキャップはリニューアル前から人気。ほかに、水族館ならではのグッズを集めたお土産コーナーも新設。

さらに、入館料金が大人540円→500円、子ども220円→200円に値下げ。より気軽に利用しやすくなりました。

碧南市という土地だからこその“地域密着系水族館”。身近な魚も、希少な生き物も、あらためて観察してみると新しい発見がいっぱい見つかるはずです。リニューアルオープンのこの機会に遊びに行ってみて!

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