定番スポットはもちろん、視点をかえればまちの至るところにもアートが点在。感性をくすぐるミニトリップへ。

2019.2.4

万華鏡の中に入ってみると…?宇宙へ旅する「三河工芸ガラス美術館」

筒の中を覗くとキラキラとした世界が広がる万華鏡。手に持てるサイズ感をイメージする人が多いかと思いますが、なんと人が入れる巨大な万華鏡があるとのこと! とってもレアな巨大万華鏡があるのは、愛知県西尾市にある「三河工芸ガラス美術館」です。

 

足を踏み入れると、異次元の幻想世界

巨大万華鏡の中に入ると、正面にある3基のステンドグラスが回転すると同時に映像と音楽が流れます。テーマは「生命と宇宙の起源」。はじまりは、生命を育んだ海の中。気泡の中に生命の進化と絶滅の歴史があり、さらに原始生命のすむ深海へ。深海はいつしか遥かな宇宙への旅へ…と、幻想的な空間だけでなく、ストーリーも壮大!
世界最大の万華鏡として2002年にギネスにも登録されているそうです。

撮影で外せないのがクライマックスのビッグバン。正面の右上にサブ照明が新しく設置されたため、奥の手すりのところで右向きに立つと、人が浮かびあがるような写真が撮影できます。
※スマートフォンの撮影はOKですが、三脚や自撮り棒、一眼レフカメラでの撮影は禁止されています。

実はこの巨大万華鏡、「三河工芸ガラス美術館」館長の神谷一彦さんが手作業で製作。もともと機械工作の設計の仕事をしていた神谷さん。会社勤めをやめたのちに、「人がびっくりするような美しいものをつくりたい」と、巨大万華鏡を手がけたのだそう。正面だけでなく、壁面にも隠しデザインが施されています。

 

美しい日本の四季、彫刻鏡の部屋も

もうひとつ中に入れるのが、彫刻鏡の部屋「四季」。桜、アジサイや菖蒲、竹林、冬景色…と、春夏秋冬の美しい景色が視界いっぱいに広がります。

こちらも360度光と映像に包まれるので、異次元の世界に足を踏み入れたような不思議な感覚に!

そのほか館内には神谷さんが手がけたガラス工芸品がたくさん展示されています。
CBCテレビ創立50周年のイメージCM用に制作した万華鏡。鏡筒、ステンドグラス、オイルワンド(オイルを入れたオブジェクト)の3つが回転する特殊万華鏡です。

中を覗くと…

ガラスを削ったり色を組み合わせたものを何層にも重ねて、立体的に見えるよう工夫した作品がこちら。

映画好きだという神谷さん。映画のワンシーンを再現した「シネ・アート」もずらりと展示されています。

こどもに人気なのが3階にある「スマイル万華鏡」。どこもかしこも自分の顔だらけ!不思議な写真が撮影できます。

 

ガラス作品の体験コースも充実

万華鏡をはじめ、サンドブラストやステンドグラス、バーナーワークなどのガラス作品がつくれる体験コースも。万華鏡づくりは2000円(約1時間)で体験できます。

万華鏡やガラス工芸の魅力にたっぷり触れられる「三河工芸ガラス美術館」。きっと、体験したことのない異空間へと誘われるはず!

シェアする

サイトTOPに戻る

新着情報