ものづくりに息づくクリエイティブ精神。す てきなモノが生まれた背景にあるストーリー や、作り手のココロに迫ります。
名古屋での制作活動を経て、自分の窯を構えるため愛知県瀬戸市に移住したという陶芸家の村井陽子さん。もともと器づくりをしていたといいますが、子どもが生まれ、短時間でも制作できるものをと、箸置きにシフトしたのだそう。
↑自宅兼工房で作業をする村井さん。
大の動物好きという村井さんが手がける箸置きは、猫や白くま、トラ、鳥などバリエーションもさまざま。動物の仕草や表情を研究するため、図鑑や動画を見て作品に生かすことも。手でこねて形をつくる“てびねり”の手法で、手や足の動きの細やかなニュアンスを表現しています。
↑1つひとつ筆で顔を描いていきます。同じ動物であっても、それぞれ表情に違いがあるのが魅力。
「動物たちの『獲物やごはんを見つけた!』なんて瞬間など、ふとした表情を自分の中のフィルターをかけて表現しています」と村井さん。まるで今にも動き出しそうな、それでいてほのぼのとした動物たちの表情は、見ているだけで幸せな気持ちに。
↑村井さんの工房にはさまざまな動物たちがずらり!
「思わず手にしたくなる親しみやすさや、愛着が感じられるものをつくりたい」。
手のひらサイズの作品たちは、箸置きとして食卓で使うだけでなく、インテリアのどんな場所に飾っても、素朴な愛らしさをもたらしてくれそうです。
東京・名古屋のカフェやギャラリーで展示している村井さんの動物箸置き。実は今、ワークショップで動物箸置きの制作を体験することができるんです。
村井さんの動物箸置き&豆皿づくりワークショップは、愛知県瀬戸市で活躍するツクリテ12人によるワークショップ「moyai workshop 2019(モヤイ ワークショップ)」内にて、7月に開催。そのほかのツクリテのワークショップも毎月開催されているので、興味がある方はお子さんと一緒にぜひ参加してみてください。